ビジネスやコミュニケーションにおいて、相手から指示や依頼を受けた際に、「承知しました」と返答することはよくあることです。
しかしこの際、英語では何と言えば良いのでしょう。
実は、英語での「承知しました」という表現にはいろいろな種類があります。
使い分けるには、一つひとつの表現の意味やニュアンスを理解しなければなりません。
そこで今回は、「承知しました」を意味する英語表現を英文例と共にご紹介します。
カジュアルなシーンやフォーマルなシーン、それぞれに合うフレーズをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「承知しました」を表す英語表現と英文例
ここでは、「承知しました」を表す6つの英語表現をご紹介します。
Understood.
Understood.は、「承知しました」というニュアンスを表す英語表現の中でも、よく使われる表現です。
日常会話などを含む、いろいろな場面で使用されます。
また、フォーマルな場面でも使われるため、上司や目上の人とのやり取りでも違和感なく使用できます。
【英文例】
A: Please prepare a report on this matter by tomorrow.
(明日までにこの件についての報告書を用意してください。)
B: Understood. I’ll work on it right away.
(了解しました。すぐに取りかかります。)
なるべく丁寧な表現を使いたいときは、似たような表現のI understand.を使うと良いでしょう。
逆にフランクに話したいときは、Understand.だけでOKです。
Got it.
Got it.は、口語的な親しみやすい表現で、カジュアルなシーンで使うのが適しており、日常会話やメールなどでよく使われます。
ビジネスで使いたい場合は、初対面や顧客とのやり取りをする際は使わない方が良いでしょう。
【英文例】
A: Could you please send me the report by the end of the day?
(今日中に報告書を送ってもらえますか?)
B: Got it. I’ll make sure to send it to you by 5 pm.
(承知しました。5時までに送ります。)
All right.
All right.はカジュアルな場面で使うのに相応しい英語表現です。
親しみやすく柔らかいニュアンスがあり、友人や同僚との会話やカジュアルなビジネスシーンで使われることが多いです。
【英文例】
A: Hey, do you want to grab lunch together today?
(今日一緒にランチに行きませんか?)
B: All right. That sounds good to me.
(わかった。それはいいね。)
Of course.
Of course.は、丁寧な返答として用いられることが多く、さまざまな場面で使われます。
例えばビジネスの場にて、上司やクライアントからの指示や要望に対し、”Of course.”と返答することで、自分が理解していることを示しつつ、相手に対して丁寧に接することができます。
またビジネスシーン以外では、友人や家族との日常会話などでも使えます。
【英文例】
A: Would you like to join us for the meeting tomorrow?
(明日のミーティングに参加していただけますか?)
B: Of course, I’ll be there on time.
(もちろん、時間通りにそちらに行きます。)
Certainly.
Certainly.はOf course.と同様に、丁寧な返答として用いられることが多く、あらゆるシチュエーションで使われます。
また、Of course.よりもややフォーマルな表現であるため、よりビジネスシーンでの使用が適しています。
日本語で「かしこまりました」と言いたくなるような場面にぴったりです。
顧客や上司と話しているときに、ぜひ使ってみてください。
【英文例】
A: Can you give me an update on the project status?
(プロジェクトの進捗状況を教えていただけますか?)
B: Certainly. We are currently on track to meet the deadline.
(はい、承知しました。現在、納期に間に合うよう進めています。)
Roger that
Roger that.は、主に軍隊や航空管制の分野で使われる表現です。
日本語の「ラジャー」は、実はこのRogerが語源だといわれています。
とてもカジュアルな表現なので、友人たちと楽しく話しているときなど、冗談を言うような感覚で使います。
真剣な話をしているときや、顧客に対しては使わない方が無難。
上司に対しては、フランクな関係を築けている場合は、使っても良いでしょう。
【英文例】
A: You have to attend the meeting tomorrow.
(あなたは明日会議に参加する必要があります。)
B: Roger that.
(承知しました。)
ビジネスメールで使える「承知しました」の英語表現
当然ですが会話と同様に、メールでも場面や相手によって英語表現を使い分ける必要があります。
ビジネス文書やメールで使用したい場合、Duly notedという表現が使えます。
重要な情報を受け取ったことを示し、相手に返信をする際に使用します。
クライアントとやり取りするときなどに、使ってみてください。
【英文例】
Thank you for the update on the schedule for the upcoming meeting.
Duly noted, and I will make sure to adjust my schedule accordingly.
(来週の月曜日に予定されている会議のスケジュールについてお知らせいただき、ありがとうございます。承知しました。スケジュールを調整するようにします。)
Noted with appreciation.やNotedも、ビジネスメールでよく使われる表現です。
一方で同僚などと、カジュアルなメールのやり取りをする際は、I got it.やOKということばで、了解したことを伝えます。
「承知しました」の英語表現を使いこなせるようになりましょう!
「承知しました」の英語表現には、日々の生活での会話やカジュアルなビジネスシーンに使える表現から、フォーマルな場で使えるものまで、さまざまな表現があります。
英語が苦手な方のなかには、一つひとつの表現を理解し、使いこなせるようになるのは、大変だなと思った方もいるかもしれません。
ビジネスにおいては、顧客がネイティブではなく、英語がそこまで得意でない場合、フォーマルな場でカジュアルな表現を間違って使っても、そこまで問題にはならないでしょう。
相手がネイティブであっても、こちらが日本人だということで、何事もなかったかのように接してくれる方が多いと思います。
筆者は、海外営業事務の仕事でいろいろな海外顧客と接したことがありますが、ほとんどの方たちがフレンドリーでやさしい方たちばかりでした。
しかし、いつも場違いな表現ばかり使っていると、「英語が苦手なんだな」なんて思われてしまうかもしれません。
英語でしっかりとコミュニケーションできる人だと認識してもらうためにも、それぞれの表現を適切なシチュエーションで使いこなせるようになりましょう。
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